

長い間社宅で暮らしていたT様ご一家。特に不便はなかったようですが、「いつかは戸建てに住みたいなぁと思って、少しずつ準備を始めました」と奥様は仰います。 そして、ご婦人それぞれが得意な方法で情報収集を開始したそうです。「私はママ友たちが既に建てた家を見せてもらい、雑誌を中心に好きな家、建てたい家の資料を集めました。 それを主人に伝えると、インターネットでさらに詳しく調べてくれる…という連携プレーです」。 ご夫婦の家に対する価値観やイメージにぶれがなく、コンセプトがしっかりしていたのも見習いたい点です。 「まず予算が最優先。家計に無理のない範囲で建てようと。家のイメージは、和モダンかフレンチで統一したいということになり、 コストをセーブできるフレンチスタイルに決めました」。


ホームアシストとT様との出会いは、T様のお知り合いの方からの紹介です。 「既に家を建てた方からお話を聞き、予算内で収まって、要望にも柔軟に対応してくれたというので、お願いしてみようかと」。 この時点で、もう家の設計は概ね決まっていたそうです。 「市販の設計ソフトを使って自分たちであれこれ考えました。ピアノはここに置いて、家事動線はこんなふうに…と、具体的な間取りを考えるのは楽しい作業でした」。 労を厭わず多くの資料を集め、間取りや素材の知識を蓄えたお二人だからこそなせる技でしょう。家本体はホームアシストの標準仕様を基本にしていますが、 ドアや照明、窓枠のアイアンなど、インターネットで探して取り寄せたものも多くあります。 「ここはこれに変えたいとお願いすると、営業の方も現場監督の方も快く対応してくれました。何でも気軽に相談できる雰囲気がよかったです。」 工事中は、奥様が毎日朝と夕方現場に通ってくださいました。 「自分たちの家がどんなふうにできていくのか、やっぱり気になるじゃないですか。最初から最後まで一人の大工さんが担当してくれたこともあり、 すっかり仲良しになって素材や工程も詳しく教えてもらいました」。特に家の印象を決める玄関やリビングのアーチのカーブは、現場で納得がいくまで調整をしました。 「大工さんにはしつこいと思われたかもしれませんが(笑)、おかげですべて満足のいく家が出来ました。家づくりは限られた期間の中で決めていくことが多くて大変ですが、 夫婦のチームワークで乗り切ればきっとうまくいくと思います」。
D.天井の梁は手で削ってシャビーな雰囲気を出しています。扉のステンドグラスもご夫婦のお気に入りです。 E.リビングの壁の下部を開け、隣接するガレージ側に水槽を設置しました。アクアリウムが楽しめます。 G.キッチンと階段入口のアーチ。二つの曲線が空間におしゃれな雰囲気を生みだしています。 奥様手作りの、お気に入りの家やインテリア写真のスクラップノート。手書きのメモもびっしりです! 壁は素朴な味わいのある塗壁に。家族3人の手形がさりげないアクセントになっています。 飾り棚の位置もじっくり考えました。小物はお気に入りの雑貨ショップで揃えることが多いそうです。 H.洗いざらし風の板目の壁と明るいブラウンの床が、キッチンの空間に変化を生み出します。 I.キッチンからリビング全体が見渡せる大きなアーチ形の壁。娘さんのピアノの練習にも目が届きます。 J.ピンクのタイルとミルクシェードで甘い雰囲気にまとめた洗面所。アイアンの小物が効いています。 K.小4の娘さんの部屋は床もミルクホワイトに塗り、女の子らしくロマンチックに仕上げています。 L.窓を天井近くまで大きく広げ、壁にはラインを入れて。空間のデザインにも細かな配慮を施しました。 M.無地と小花模様の壁紙を組み合わせた階段まわり。1階とはまた異なる「可愛らしさ」があります。 F.小さな窓をシンメトリーに配置することで、空間全体の統一感が保たれています。 N.壁も収納家具も白でシンプルに。飽きのこない控えめな色使いが心地いいです。
